卒論のテーマは長いものに巻かれるくらいがちょうど良いのかもしれない
ちょうど昨年の今くらいの時期には,院試の結果も出てた時期だ.
それまで,なんとなーくやっていた作業で,卒論の方向性も「太陽に向かって走ろう」くらいアバウトな感じだったけど,これくらいの時期から真面目に考えていたような気がする.
その時の事を思い返してみて,どうやってテーマを決めていったのか,どうするのが良かったのか,等々を振り返ってみた
卒論・卒研をやる誰かの少しでも参考になれば嬉しい感じだ.
前提として
僕は外部院進を考えていたので,その研究室で修士に進むことは無い事が分かっていた.
なので,B4から修士までの3年間でやる研究という前提で進めていくような事はちょっと難しいかな?という感じであった.*1
そして,研究室によって卒論のテーマの選び方・決め方はそれぞれだと思うので,参考になる人もいれば,全くならない人もいるかもしれない
僕の研究室では,かなり自由で学生の好きなやりたい事をほぼ何でもできる環境で,教授からもそこまでダメと言われるような事もないような感じだった.
特に先輩の引き継ぎをしなければいけないような雰囲気も無かったし,学生に裁量が大きい環境にいる人にはちょっと共感できる部分があるかもしれない
研究室の方針が良いとか悪いという議論はしない
教育論的な感じで,どんなふうに研究のテーマを決めるのが良いとかそういうのは置いておこう
もっと抽象的に,ちゃんと卒研という課題・研究に対してどうやって取り組むと,どう考えると良いのかな?みたいな事を考えたい.
自由にやれる事は自己責任の部分も大きい
自由にやれる事を決めさせてくれる事は非常にありがたい事だ.それが研究テーマに繋がるか分からないけど,「こんな事をやってみたら面白いかもしれません!どうでしょう??」なんて話になると すぐにデバイスを買ってくれたり,参考書籍も買っていただいたり,本当に素晴らしい.
そして,ゼミとかで研究の方針や方向性を説明しても,そんな強烈に否定されるような事はない.ほどほどに良いアドバイスをもらって,方向を修正してもらえる.
しかし,それは卒研の内容を卒論として纏めるもっと以前の段階であって,
卒論として纏めるためには,ちゃんとそれを自分で纏めないといけない.
教授はどれだけでもアドバイスはくれるが,代わりに書いてくれる訳ではない*2
自分の考えや.研究結果や,書いた文章に対してアドバイスをくれるだけだ.
自分で決めたテーマや内容に関しては自分で責任をもって卒論にまとめないといけない.
自由な環境でやらせてもらうという事は自分でちゃんと纏めるという自己責任の部分も大きい.
逆に,「こういう方針でやって行こう」と最初から方向性を教授が示してくれる場合にはとてもありがたい事に,教授のアドバイスのもとに進めていけば良いのかもしれない
ストーリーが一番大切(だと思う)
なんだかよくわからない研究で,よくわからない結果で,よくわからない考察を書くのは書く側も読む側も絶対に辛い.
なんで研究をしたのか,どこが自分のやった事で,何をして,どうだったのか,そういうのを説得力のある形でストーリーを作る事が大事だ.
とりあえず,興味があるからという事で,その分野を調べてみて,
自分ができるか,自分のアイデアが有るわけでもないのに,適当に手を動かすのは危険だ.
実際に,そんな感じでダラダラと方向性を変えられずに留年した友人もいる
ストーリーがダメだと思ったら,もはやいっそ完全にテーマを変えてしまうというのも有りだ.
もちろん,教授とは相談した方が良いと思うけど,普通に卒論としてまとめて卒業するという事に関してはまだ間に合う時期だと思う
長いものに巻かれるのが良いかもしれない
ストーリーの根幹を支えるのは,研究背景だ
でもぶっちゃけB4で,研究背景ですごい説得力のあるようなものを作り出すのはかなり難しいと思う.
僕の言う所の「長いものに巻かれる」というのは,既に存在する研究プロジェクトや,過去の偉大な先輩の研究の事だ
先輩の研究を引き継げという訳じゃない.
すでにある研究プロジェクトとかでは研究背景とか研究の方向性がわかりやすく定まっている事が多いと思う.
その長いもののちからを借りよう.
虎の威を借る狐,巨人の肩に乗る,そんな所だ.
その上で,ストーリーの世界観が一気に決まる.
あとは,そのプロジェクトの中で,自分の興味のある事,実際に役に経つ事,できそうな事,その辺をうまく見つけて,研究する前からある程度の着地点を見つけて,突っ走るだけだ.
闇雲に突っ走るのも楽しいけど,B4の夏過ぎから闇雲に走るのはとても危ない.
せめてB3とかM1とかで闇雲に走る方が良さそうだ.
自由に好きな研究ができる研究でも,自由に卒業させてもらえるわけではない.
ストーリーを見つけて,着地点に注意しながら進めば怖くないはず.
がんばれ,B4,と自分.
そして,どうか一年前のこの時期の某ラボメンにもこのメッセージが届いて留年しない世界線に行けますように
それでは