外部院進という選択肢
いえーい,みんな大学生活楽しんでる〜?
そろそろ大学院の試験のシーズンがやってくるね
僕は外部院進したんだけど,外部院進とか考えてる人の為にも情報提供しておくね!
外部院進するのって,自分にとって良い研究環境を求めたい!って気持ちが一番だとは思うんだけど, たぶんそれだけが理由ってわけではなくて,経済的なところとか今の環境が合わないとかいろいろあると思うので, あえて現実的なそういう部分も書いてみました.
参考になれば嬉しいな*1
主に,こんな人に読んで欲しい!
- 内部・外部に限らず大学院進学を考えてる人
- もっと良い研究環境を求める人
- 今の大学に満足してないor新しい環境に挑戦したい
- なんとなく外部院進した人の動向が気になる人
もっと自分に合ってるかもしれない環境の方が良いでしょ
大学院進学を考えてる人はもうすでに研究室配属されてる4年生だよね
そもそも大学院進学をするかどうか,を悩むときには5つの事を考えるよね
- 自分はどんな事に興味があって何を研究したいのか?
- 経済事情的に大学院進学はどうだろう?
- 主に親の希望(行って欲しいor就職して欲しいor好きにすれば良い)
- そもそも自分は研究に向いてるのかな?就職した方が良いのかな?
- 周りの仲いい友達とかどうするんだろう?
さてさて,大学院進学については自分のやりたいことは?夢は?なんてキレイ事だけを言っても仕方ない
大学院の進学を決めるのは自分のやりたい事や夢だけってわけには行かないんだよね
経済事情やら世間体やらいろいろな問題も同時に考えないといけない
人生ってのはそういう多変数の最適化問題なんだから
社会に出たくないから惰性でそのまま内部の大学院に残る人も結構多いと思うんだけど
意識して欲しいのは,外部の大学への院進というのは今よりも良い(かもしれない)環境に行けるチャンスって事
いろいろな大学の大学院・研究室を調べて,どこか自分が行きたい!と思うようなところがあるかを調査しよう
お金は大事だよ
普通の人にとってお金は大切だと思う.
とりあえず自分の場合どんな感じだったのか,わかりやすい事だけまとめてみたよ.
ちなみに奨学金とかバイト代とかデカイ買い物とか旅行とかそういうのは省略ね
学部 | 大学院 | |
---|---|---|
所属 | 立命館大学の情報系 | 名古屋大学の情報系 |
通学 | 下宿から | 実家から |
通学時間 | 自転車で15分 | 電車で1時間 |
ざっくり学費 | 150万/年*2 | 50万/年*3 |
ざっくり生活費 | 10万/月*4 | 3万/月*5 |
楽しい? | 楽しい! | 楽しい! |
僕の場合,学部では私学に通ってて,しかも下宿!
単純計算で学部4年間で1000万以上かかってるんだよね!!!*6
やっぱりその分キャンパスの環境もそれなりに良かったと思うけども
じゃあ,国立大の3倍良い環境なんですか?3倍綺麗?3倍広い?
そんな事はもちろん無い
立命の場合,修士過程の学費は学部より安くて110万/年くらいんだけど*7
それにしたって,そのまま内部進学してたら修士の2年間でも国立通うのと300万近く違うんだね.
大学院に行きたいけど,学費が高いから諦める,なんてのは勿体無いし,
奨学金やバイトで辛い思いをしている人も国公立なら無理しなくて良いかもしれない.
自分のやりたい事ができるかもしれない
どう?外部院進って選択肢もありじゃない?
もう一度,自分の学びたい内容,やりたい研究,環境,学費,等々の事を総合的に考えてみよう
志望する研究室の決める時に重視した事,注意する事
現実的に入学可能なところ
どんな良い研究室だったとしても,希望すれば「はいどうぞ」って入れてくれるわけじゃない.
ちゃんと試験があるんだ
自分の学力レベルを考えて,自分の努力で到達可能かどうかを考えよう
気軽に受けて,落ちちゃった〜!大学院浪人!!みたいなのは辛すぎる
そのためにも,受験科目や過去問,合格者平均点などの調査は非常に重要
どこ受ける?
大学受験では国公立が前期、中期、後期に加えて、私学がいろいろたくさん受けることができた。
でも、大学院の受験は基本的に一本勝負!だと僕は思う
日程によっては複数受験も可能だけど、受験科目の勉強とか考えるとあまりオススメはしない
調べて満足ではなくて,志望する研究室に行く機会を作って,ちゃんと学生や先生と話をしよう!絶対だぞ!
内部推薦は捨てる覚悟
立命の場合,そこそこGPAを取っていれば面接だけで大学院に内部推薦でいけちゃう
でも外部を受けるとなると内部院進の推薦はもらえないと思うので,内部推薦をもらうかどうかというタイミングまでには外部院進するかどうか,するならどこの研究室を志望するのかを決めておく必要があると思う
研究内容
当たり前なのだけど、自分のやりたい研究ができそうな研究室を探そう
僕の場合、基礎研究よりも応用分野に興味があったので、企業との共同研究や、実証実験などしっかりできそうな環境があるかなー、って事を考えました.
あとは,どんな学会に出てるとか,どんな論文を書いてるかで自分がやりたい研究なのかイメージができると思うよ
研究室の雰囲気
これは個人的な意見なのだけど、研究室の雰囲気は超重要なポイント
やっぱり、研究室の仲間達と気が合わなかったら辛いじゃん??
良い研究環境あっても人間関係がうまくいかずに、大学行きたくなくなるとか嫌だよね〜
指導してくれる人
研究室の教授、准教授,助教など、自分を指導してくれる人はどんな人なのか、気になるよね.人柄とかも.
あと、マスター、ドクターの先輩がたくさんいればそれだけ研究の相談に乗ってくれる人がたくさんいるって事なので先生だけじゃなくて,先輩とかどんなメンバーなのかも調べると良いよ
学生の進路
その研究室を卒業した先輩方はどんな企業に就職している?もしくはD進?
普通は研究室のHPとかに書いてある事が多いと思うよ!
自分がどんな進路を取るのかはその人の努力次第だけど,やっぱり研究室の例年の雰囲気がどんな感じなのか想像するのは大切だと思う
準備と対策
実はここが一番大切かもしれない.
行きたい研究室がいくつか絞れて決まったら試験の準備だ
入学条件や試験内容の情報を収集する
試験情報とか募集要項は大学のHPから手に入ると思うよ!
- 試験までの手続きの流れ
- 試験の日程
- 試験科目
をしっかり確認しよう
特に英語でTOEICとかTOEFLとか必要な場合にはすぐに準備できないから早くから準備が必要だ
気になる研究室とコンタクトを取る
まじ,冗談抜きで,絶対に行きたい研究室には足を運んでコンタクトを取ろう.
大学院の入試は,なんやかんや受験者の一人一人が教授会で審議されて入学可否を決めている
ってことは,テストの点数も大事だけど,ちゃんと教授に受けます!って意思が伝わってる事が重要だ
それと,研究室の学生さんと繋がっていればいろいろ面倒を見てくれたり,過去問の情報とか, 普段の授業の事とかいろいろ聞けるから,本当に中の人たちとのつながりは大事!
過去問とかの情報の入手
多くの場合は大学のHPで公開してるとおもうよ.なければその大学の誰かから入手しよう
ついでに,選択科目がある場合にはどの科目が狙い目とか,TOEICは何点くらい必要とか,
中の人はどんな教科書orレジュメで勉強してるか等々,外部から受ける人は情報戦で不利な事は確実なので 頑張って情報を集めるのだ!
試験に向けて勉強
これはまじで頑張るしかない
僕の場合,特に試験直前の1,2ヶ月くらいは研究室のゼミ報告とか諸々も勘弁してもらっていたよ
本番試験
頑張れ!!!
その他Q&A
コメントとかAsk me anything | ask.fm/ayihisに質問くれれば答えますよ.気軽にどうぞ!
Q1:学歴ロンダリングじゃん?
外部院進とか,あれじゃん?
学歴ロンダリングじゃん?
それな!!!!
外部院進すると絶対に言われる.間違いない.
でもさ,普通は外部院進するって事は,今いる大学よりも難しい大学を受けるって事だと思うんだよ*10
最終学歴が良くなるのはあくまで結果に過ぎないのだ.
自分がやりたい研究,求める環境,現実性,諸々を考えて大学院を選ぼう
その結果で学歴ロンダリングとか言われても仕方ねぇ.妬みだと思って聞き流せば良いよ
Q2:他にどっか受けた?
今いる名大だけしか受けてません!
Q3:もし院試に落ちてたらどうしてた?
名大の後期試験,もしくは立命の後期試験を考えていたよ
Q4:立命の事嫌いなの?
全くそんな事はない.学習環境や生活環境も然ることながら,まわりの人間関係が最高だった.
でもすまねぇ.僕の名大で研究していっちょ成果を挙げるのが僕の夢だったんだ!
まとめ
- 情報収集が大事
- 手続き,試験科目をチェック
- TOEICの点数など事前に必要な事を確認
- 行きたい研究室に足を運ぼう
- 教授と面談してみよう
- 現実を見よう
- よく考えよう
- 外部院進は怖くないよ
参考になりそうな話
*1:ごめん,今4回生の人にはちょっともう遅い情報だったかもしれない
*2:http://ritsnet.ritsumei.jp/fee/cost.html
*3:http://www.nagoya-u.ac.jp/academics/campus-life/tuition/
*4:家賃+光熱費+通信費+食費
*5:定期代+通信費+食費
*6:入学時点で分かっていたけど改めて考えるとやばい
*7:http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=259003
*8:それでも辛いと思うけど
*9:後期試験も考えればもう少し受けれるかも
*10:ま,最終学歴を別の大学に変えた事には変わりないのだけど