実写版の攻殻(ゴースト・イン・ザ・シェル)を観た感想は原作の話を無理やり詰め込んだ別物の何かという感じ【ネタバレ注意】
見てきました
ざっくりした感想
Twitterで検索すると,すごい高評価なオーラ感じるんですが,個人的にはすごく微妙な感じでした.
原作を知っている人からすると,無理やり話を色々繋げたような感じだし,ストーリーや演出にちょっと無理があるように感じる.
攻殻機動隊を知らない人が見たら,話のどこに注目するべきなのかよくわからないようなストーリーのような感じだったと思います.
ところで,めっちゃPVがカッコいい感じで,良さそうな世界観なのに観てみたらなんか微妙なSF映画って,LUCYとかを思い出す そういえば,LUCYもスカーレットヨハンソン主演やん…
光学迷彩のCGがカッコよかった
なんか,体の表面がウニョンウニョンってなる感じかっこいいね!
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・ 以下,気になったこととか.
ネタバレも多いので注意
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正直,全体的に話の軸がよくわからない
攻殻機動隊の話って,確かにSFで,アクションも多いんだけど,陰謀とか事件を解決していきながら,話が進んでいく感じなのだけど,今回の映画では,その陰謀や事件の部分の話が薄くて,とても残念
原作(アニメ,映画も)での話が出てきて,興奮しても,めっちゃその話題が使い捨てられてて残念
ゴーストがどうのこうの,って話に関しても,単純に記憶を消されてて〜みたいな感じになってしまって,よくある話っぽいなーって感じだ.
キャッチコピーが微妙すぎる
多分,日本だけだと思う(と信じてる)けど,ポスターとかにあるコピーがちょっと微妙すぎる
体は義体 脳だけが自分 世界最強の捜査官。
実際,少佐は強いし超ウィザード級ハッカーかもしれないけど,世界最強って言っちゃうの・・・?
逆に,そう言われちゃうと安っぽく感じちゃう...
私を作った奴らに 私を止めることはできない
少佐が大暴れする怪獣映画なのかな....
辛い
芸者ロボット「助けて…」→??
これ,多分,映画イノセンスでの話を少しイメージしてるような感じがして,この芸者ロボットには生身の人間のゴーストが…みたいな想像をして見てたけど
話を通して考えてみても,特にこの描写はストーリーには直接繋がってこなくて,これは普通にロボットが殺さないで〜って言ってるだけで特に意味は無かったっぽい・・・?
おいいいい
「ハンカ社と組んだら破滅だ」→??
雰囲気的には「ソリッドステートには近づくな」みたいなそんな攻殻機動隊っぽい話が展開されるのかと思ったけど,ハンカ社と組むとは?何がどう破滅なのか?
ちょっとよくわからない・・・
結果的にハンカ社はちょっと倫理的にアレな実験をしていました,という感じで,どう破滅なのか,なんだから浅い設定な気がした
人間を使ってネットワークを作っていたのね,どうりで(クゼが)見つからない...→?
あの人たちは結局なんだったのか?
突然9課がハメられる→??
そういえば,アニメ版にもそんなシーンありましたね.
でも,この映画の中では,9課がハメられる流れがちょっとよくわからないし,
そもそも公安9課についての説明もあんまりない上にメンバーについてもどんなメンバーがいて,みたいな話がほとんどないから,
とりあえずよくわからないけど,すごい戦闘シーンで,ビートたけしが戦っててウケる,という感じ
荒巻課長(ビートたけし)が親玉を殺す→それでいいの!?
最後のシーン,司法で裁かずに,勝手に荒巻課長が殺しちゃって良いのか・・・?
しかも,少佐が「〜は同意します」とか,え,なんで少佐が同意するの??みたいな謎のやりとり
攻殻って手荒なこともするけど,政治とか司法とかをちゃんと意識した脚本が好きだったのだけど,なんだか残念
ハリウッド映画がお得意のアクションとかそういう感じで攻めすぎてて,個人的にはうーんって感じ
原作アニメとかに関連してそうなネタ
・芸者ロボットによる事件
→攻殻機動隊SACの第1話「公安9課 SECTION-9」
・記憶を書き換えられた清掃員
→原作漫画,映画ghost in the shellに出てくる清掃員
・バトーが世話していた犬
→映画イノセンスで出てくる犬
・ハメられる公安9課
→攻殻機動隊SACの第25話??
・テロリストとして出てくるクゼ
→攻殻機動隊2ndGIGに出てくるクゼ
・赤い服をきた研究所の人
→ラボでタチコマとかいじってた人
・素子ぉ〜〜〜!!
→攻殻機動隊SACの第25話の「素子ぉ〜」
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パッと思い出すのはそんなところでしょうか.他にもあればまとめますのでコメントください
### まとめ
映像は綺麗だったけど,如何せんストーリーが薄っぺらい感じで
なんか攻殻機動隊を深く考えずにアクションとCGに全振りしたって感じだと思った.
攻殻機動隊って,もっとアクションだけじゃなくて,対話の部分とかが大きくて,名言とかがバンバン出てくる感じのイメージなのに
今回の映画でそんなに心に残るようなセリフとかも出てこなくてちょっと残念